今年で4回目となる企業訪問では、今回もランプーンの日系企業のご協力をいただいた。まず午前中は京セラクリスタルデバイスを訪問。人事部のサティポーンさんが迎えてくれ、タイ人女性マネージャーの方から、企業についての説明を受ける。その後、工場内を見学させてもらう。加工機械や研磨機械など説明を受けながら工場内を回る。一通り工場内の見学を終えると会議室に戻り質疑応答の時間となる。優秀な日本語ができる人材は欲しいと話していた。
午後はランプーン新電元を見学させてもらう。こちらでは管理部長であるタナさんから主にお話をしていただく。タナさんは日本語が非常に堪能で、独学で学習されたということに参加者一同驚いた。こちらでも企業概要についてお話をいただいた後、工場見学、意見交換をさせていただく。通訳を育てるには時間がかかる。時間をかけて育てた通訳が、条件のいい他企業に移ってしまうという問題を話されていた。
今回参加いただいた先生方からは、企業が日本語能力だけではなく、それ以外の知識も求めていることが分かった、通訳の方の声が聞けて良かった、など実際に企業訪問をして新ためて分かったことが多く、実りある訪問となった。
(北部タイ日本語日本研究コンソーシアム 八巻 一三男)